2005/5/31
年収300万時代の投資の必要性
5月に入り、商品取引所法が変わり、商品先物取引のルールや委託者保護に関する取り決めが変更を余儀なくされました。今回のコラムは、別に商品先物のコラムではないので、ここらへんの詳細は割愛しますが、ようするに会社側の規制が厳しくなったかわりに、取引する側の人間を保護する制度が徹底されました。
商法の改正、株の税制の変更、1円起業の改革、ペイオフ解禁、そして今回の商品先物の改革。個人的には、大きく世の中が変わってきている、そんなふうに考えています。
経済ジャーナリスト(肩書きはいまいちあやふやですが)の森永卓さんがその著作で、「これからは年収300万の時代がやってくる」と書いていましたが、そういう時代を象徴しているかのように、自分で自分のお金を稼ぐ手段としての投資や、サイドビジネスとしての副業の奨励、そういったことを政府自身が環境を整えてきています。
つまり、これはもう普通の会社員としての給料ではやっていけない時代がくる、少なくともその可能性がある、ということですね。
年収300万時代。これをもう少し噛み砕くと、年功序列が崩れ、能力主義になった今、優れた資格、優れた技能を持った人間とそうでない人間の貧富の差が大きくなるということです。そして、その優れていない側の人間の平均給与が300万円、それくらいじゃないかということですね。
300万円というお金が大きいか小さいかは感じ方次第です。ただ、将来の老後の心配、経済情勢の変化、住宅の問題、などなどお金が必要となるリスクというのは、数え切れないほどありますから、そのリスクに対してどのような備えを持つべきなのか、それは考えておく必要があると思います。
備えとはなにか?これは結論を言ってしまうと、お金を殖やすか、お金を守るか、そのどちらかですね。仮に、今100万円自由に使えるお金があるとしたら、それを積極的に殖やす方法を取るのか、あるいは貯金や定期などで守る方法を取るのか、そういうことです。あるいは、殖やす手段と守る手段を組み合わせて同時にやる。これをポートフォリオを組むといいます。
さて、今回こういった基本的なことを書くことにしたのはわけがあります。それは今、若い人ほどお金のない人が多いからです。お金がないという言い方が失礼であったならば、貯金がないと言い換えてもいいです。
つまり、普通に生活して行く分には困らなくても、そのお金を貯金に回す余裕はない。そういう人が増えてきた、もしくはこれから増えてくるということですね。
そもそも年功序列が崩れたせいで、給料が上がらなくなりました(実力のある人は別です)。給料が上がらないにもかかわらず、税金は上がります。そのような状態の中、若者に希望を持て、というほうがおかしいです。
そして、財形や積立をしている人間はまだマシです。マシというより立派ですよね。10年もやっていれば、多少は貯まるでしょうから。でも、社会に出て、10年というと、いい適齢期ですから、結婚資金というだけで貯めたお金を全て吐き出すくらいの出費を余儀なくされます。
つまり、個人的に思うのは、これからの時代は、普通にやっていたらお金が増えない時代だということです。増えなくても普通に生活ができればいいという方はいいのですが、これに輪をかけて、リストラの対象になった、ケガで入院した、とかになると、それだけで普通の生活に支障が出ますから、問題といえば問題ですよね。
結論として、「お金を守る」という発想は、すでにお金を持っている人間の発想ですから、これからは増やしていく手段を考える必要があります。つまり「攻め」ですね。
そして、その手段として、資産運用をするのも一つでしょうし、今はやりの起業をするのでも良いと思うのです。ただ、投資をやるにしてもなんにしても、それなりの知識というのは必ず求められますから、これから始めてみよう!という人は、キチンと勉強してから始めるようにしてください。
そのための教材として、うちのコラムやメルマガなんかを使ってくれるとありがたいのですが、いずれにしてもこれからは自分で豊かさを作り上げていく時代になったということですね。