2005/1/9
相場の流れの確認と逆指値
新年明けましておめでとうございます。年末に一度株価も上昇し、今年に入り幸先のいいスタートを切れた投資家の方も多いと思います。今年は酉年ですから、日本経済も飛翔の年にしてもらいたいものですね。いいトレードができるよう頑張っていきたいものです。
さて今回は、『勝つための投資術』をテーマにしたコラムです。タイトルにあるように「逆指値」の有効性について書きたいのですが、儲ける人と損する人のパターン性を理解することが結局は相場観を養うことにもつながります。
個人投資家は、おおむね相場に「買い」から入ろうとします。そして、現実の相場で大きな損失を出す投資家は、高値で買ったものが下落すると、そのポジションを助けようと、相場が下がる局面で「ナンピン買い」を繰り返し、最後は投資資金不足により損失を確定します。
僕は相場をやる上での「チャートを見る必要性」というのを常に説いているつもりですが、相場にはトレンドがあり、そのトレンドが変わらない限り、現在下落している相場は下落を続ける。その下落する局面で買い下がっていく行為は、「いつか戻るだろう」という安易で自己中心的な楽観論に基づいています。
確かにそれがたまに当たることもあります。しかし、その「たまに当たる」行為を繰り返して、膨大な損失の山を築いている投資家が多いのも事実です。
チャートには「移動平均線」という、相場のトレンドを判断する指標が入っていることが多い。そして、我々投資家は、価格がそのときの移動平均線の上方で推移していると相場が上昇し、価格がそのときの移動平均線の下方で推移していると相場が下落することを経験的に知っています。だから、合理的に行動する投資家は、現在の価格が移動平均線の上下どちらにあるのかを常に数値として把握しようと努める。
よく、個人投資家は相場が下落してくると「安くなったから買う」という投資行動を起こす。現在安くなっているものはさらに安くなる傾向をもつと判断するのがトレンドであり、単に「安くなったから買う」という行為には、なんら合理的な根拠はない。
『安くなったから買う?』に示したように、相場が下落してきて、「安くなったから買う」という行動は、これから相場が上向くことを期待しているが、しかし現実にはまだ相場は下落トレンドの渦中にある。
買ったところから少し下落したところで安値を付け、その後に上昇に転じてくれればいいですが、株式であれば倒産リスクが、先物であれば「追証」という問題が発生し、自分の都合のよいところで下げ止まる保証はどこにもない。現実は、相場がさらに下がったことで、上値で買った投資家が耐えられなくなり、投げ売りを出すことでさらに相場が下落することのほうが多いわけですから。
ここで言う「移動平均線」がいくらであるかは、単純に計算すればわかる数値です。この数値を価格が超えない限り、その相場は下落傾向を持っていることがわかっています。したがって、少なくともこの数値を超えたこと、少なくともこれまでの動きとは異なる動きがあったことを確認してから「買い」を入れたほうが、より確からしい売買ができる、ということですね。
例えば、現在の移動平均が1000円であるならば、価格がこの数値を超えた段階で「買い」を待てばいい。つまりそういうことですね。そこらへんは本当は図でも載せればわかりやすいのですが、よくいうゴールデンクロスとかデッドクロスとかの原理を説いているわけです。
通常、ごく普通の投資家は、「成行注文」と「指値注文」を使います。
「指値注文」では、例えば「900円で1000株買い」を注文しておけば、価格が指値の900円まで下落すれば買うことができます。ところがトレンドが右下がりだけに、相場はさらに下落する可能性を秘めており、900円以下ならいくらでも買えてしまう。では、「価格が1000円を超えたら買いたい」と思っている場合はどうでしょう。
指値注文なら「1000円で1000株買い」となるわけですが、買いの場合はより有利な条件である安い価格で約定されるために、900円で買えてしまうこともある。
そこで、1000円以上にならなかったら買いたくないので、「逆指値注文」という「価格が1000円以上になったら買う」という注文形態を使うことにします。この「逆指値注文」こそが、ネットトレードができたことによる産物のような気がいたしますが、リスクをある程度限定させ、利益を追求する投資の可能性を高めた売買指示だと思います。
さて、投資のやり方は人それぞれですが、現在やっているやり方がうまくいっていない方でしたら、今年はいろんなことを試す年にしてもいいかもしれませんね。それでは今年もよろしくお願いします。