2004/3/23
デフレ克服と日本経済の方向性
3月というのは、決算期の前ということもあり、どうしても仕事を持たれている方というのは多忙になりがちだと思いますけど、これは投資をやる人にとっても重要な意味を持つ月です。つまり、このまま景気が良くなるのか、悪くなるのか、あるいは現状維持のままか、そういった相場の展望に変化を与えるもの、それが決算だからです。
といっても、今回のコラムは別に決算は関係ないのですが、年初に立てた相場予測を微調整をするときって大体3月のことが多いですね。年度替りとはそういうものみたいです。
そういえば、弱気派で知られるドイツ証券のチーフストラテジストの武者陵司さんは、3月2日にとうとう「日本株式の長期上昇がはじまった可能性あり」とするタイトルで強気派に転じたことが市場で話題になりましたが、まぁ別に相場観を変更すること自体は悪いことではないですよね。過ちは誰にでもあるわけだし、むしろ「トレンドが変わった」「私は間違っていた」と素直に認めることって相場においては非常に大切だと思います。
さて、そんな中僕の方は、相変わらず自分の考えを変えずに来ていますが、さすがに思うことは年内日経平均20000円は厳しくなったかな、ということです。今の段階で11000円台をうろちょろしているようだと、20000円はいかない。そして、高値を出すとしたら、6月から8月の間くらいであると考えると、13000円〜14000円、ないしは15000円が妥当な線になってきます。
そもそも今年のテーマはなんなのかと考えると、一つは「デフレの克服」である、と言えると思います。もともとデフレの原因だった過剰な雇用、債務はここ2、3年で解消されました。それはひとえに企業の努力の結晶ですが、企業は大規模なリストラを行い、新製品の投入、新技術の開発、さらには新市場の開拓等により収益構造を一変させました。
結果的に、小泉首相の無策の策が企業や個人を動かした結果ですよね。「経済オンチの小泉さんにまかせてたら、日本経済がとんでもないことになってしまう!」、実際にそう思ったかはさだかではありませんが、危機感というものがあったから、一番手をつけにくい雇用に手をつけることができたんだと思います。
現在の株式相場は、2003年4月28日の7607円の安値からの反騰になります。これは@92年8月、A95年7月、B98年10月に続き四回目の反騰ですが、今回はその原因が根本的に大きく違っていると思います。@ABいずれも景気対策がからんでいるのですが、今回の反騰は、景気対策等の関わりが全くありません。だから「企業の努力の結晶」なんですよね。
ただ、注目したいことがあります。それはアメリカの株式市場です。過去13年間、NYで上昇しても日本では上がらず、NYが下落すれば日本はその倍下がる、という関係が続いてきました。しかし、これからは日米の株式市場の関係は逆連動つまり逆相関になっていくと思います。ナスダックは目先調整に入っていますので、このままいけばNYダウも1万ドルを割れてくるでしょう。
今後の日本経済はインフレ。とりあえず、僕はそう捉えているのですが、どうでしょう?
インフレ目標なんか必要ないくらい放っておいても物価は上昇します。インフレは傷だらけの日本経済への特効薬で必要不可欠なものです。確かに、中国需要で国際商品が値上がりしていますが、大きな目でみると、膨大な借金を抱える先進国がお金をばらまいて世界的なインフレの流れを作っています。物価が上昇するときは過去の歴史を見ても一気に上がります(ハイパーインフレ)ので、気づいたときにはもう遅いです。消費税も将来2桁には必ずなるでしょうから、お金のない人ほど早めに実物資産を買っておいたほうがいいです。
個人的には、来年4月に行われるペイオフは時代遅れの日本の運用を変えると思っています。もともとペイオフの目的は銀行の数を減らし、預金から株、外貨、金などに分散させるものです。実際の銀行の本音はこれ以上預金が増えても困るだけ、運用の仕様がないから預金はいらないと思っています。郵貯は国の借金の穴埋めに使われるだけで、民営化したら利益がでないのですぐ潰れるのではないでしょうか。
今、日銀の貨幣供給量が増えている中、インフレにはなっていません。お金はどんどん刷られてばらまかれてるのに、インフレにならないわけです。これはようするに、国民の人が使ってないんですよね、お金を。使わないから物が消費されない。これをデフレっていうんだけど、そのうちペイオフが施行されて、金融機関に預金することも実際のマイナスになるような時代になったら、間違いなく今度はその資金は消費に向かいます。外国の銀行には実際に、お客から預かったお金に金利をつけるどころか、「保管料」として利息をとるところもあるわけですから、日本もそのうちそういうスタイルに近づいていくのではないでしょうか。
いろいろくだらないことを書きましたが、今は少子高齢化で老後リスクは高まるばかりです。そして当然、年金や預金じゃ到底追いつかない。お金はめぐらせるものであり、これからは元本保証で金利のつかないものではなく、ある程度考えて自身のポートフォリオを組む必要があります。
インフレになるなら「金」を買おう。これは一番単純ですけど、それだけじゃ足りないですよね。外貨を持つなら豪ドルにしてみるとか、3月23日(つまり今日)の地価公示で地価の底入れも確認されるだろうから(結果まだ知らないんです、すいません^^;)土地関連の株、あるいは不動産なども視野に入れてみるといいかもしれません。
株はもちろんこれから良くなります。ただ投資としての株と資産運用は分けて考えられる余裕も欲しい気がしますね。いずれにしろ、これからあと数年。投資をやる人にとっては面白くなってきた気がします。商品価格もよく動いているので、ゼロから投資始めるなら商品もやってみるべきかも。
最後に、今日は3月23日ですが、実はとても大切な日です。知っている人はかなりすごいと思いますが、それはなんでしょうか?まぁヒントはコラムの中にあるので、探してみてください(笑)。