2004/1/4

2004年初心者向け投資法と銘柄の選別について

 あけましておめでとうございます。ついに2004年になりましたね。2003年は日経平均が大底を打って転換した年、と個人的には思っておりますので、今年の株式市場には非常に期待しております。リンクさせていただいている別のサイトでは、『6月までに日経平均20000円』とうっかり発言してしまっただけに、そこまではいかなくても、せめて15000円以上はいってもらわないと困ってしまいますね(笑)。

 さて、個人的には相場予想というのは、「いくらまで上がる」ということよりも、「いつから上がり」「いつから下がる」という時間軸の概念のほうが重要だと思っています。ですから、相場のそういう流れが読めない人というのは「株価が12000円までいったら決済する」とか「9500円割ったら買う」とかそういう条件を自分の中で作ってしまうんですよね。
 ただ、実際の相場っていうのは「買ってから上がるか下がるか」というのが大事なわけですから、そういう決め事というのはむしろその人に「もっと下がるかも」とか「もっと上がるかも」という『投資の欲』を植えつけてしまいがちなんです。 この欲を捨てるというのが、投資において一番難しいのですが、それが無理ならば、せめて欲で大怪我しないように、自分なりの投資理論(損切りの決め事、買い付けのタイミングの条件、など)を確立することが大切です。
 
 ところで、最近気になっていることがあります。それは多くの投資家の人たちが投資に関して、本当は儲ける事が目的であるはずなのに、いつのまにか取引するのが目的になっているのではないかということです。
 つまり取引依存症になっているということですが、「毎日相場を見ないと落ち着かない」「土日になると投資の勉強会に必ず出る」「夜中夜更かししてNYの値段を見てる」「なんか相場に関わっていないと不安になる」、こういう人たちは注意が必要ですね(笑)。ただ、笑い事じゃなくて、こういう状態になると、だんだん毎日売買に参加しないと気がすまなくなってくるので、それがむしろ相場の流れを見えにくくしてしまうのです。
 
 投資で儲けるためには「短期で何回も儲けるか」「大きく一回で儲けるか」どちらかがありますが、本来相場の歩みとは、とても遅いし、緩やかなものなんです。バブルのときのような激しい動きをしていたときはともかくとして、2004年の相場ではその緩やかな流れを捉えて売買することを心がけたほうが(職業的な個人投資家の方以外は)うまくいくんじゃないかと思います。
 投資は少額の資金では大きく儲けられないし、短期で何回も常勝するのは難しいです。なにより連勝するのがものすごく難しいですから、意外と1回しか売買していない人の投資利益率も、20回売買した人の投資利益率も、一年間でならしたら同じときがありますよね(笑)。これは、単純に20回の売買のうち、一回の大きな負けで利益が剥げたときのケースですが、結論的にたくさん売買したら、それだけ勝てるわけでも儲かるわけでもないということです。ですから、100円を10回儲ければ1000円になりますけど、10回やって全部勝つことはかなり難しいわけですから、1000円を一回で儲けられる方法を考えた方がいいのではないか、ということです。
 ただ、そのためにはそれぞれの個別銘柄のパターンを把握して、投資する必要がありますよね。僕が思うに投資で儲ける道というのは、本来「楽しい」とか「面白い」とかそういうものじゃなくて、「つらく」「長く」「耐え忍ぶ」そんな道なんだと思うんですよね。だから、相場が動かないときには、動かないなりに「我慢」が必要ですし、儲かっているときには儲かっているなりの「慎重さ」とか「綿密さ」って必要になって来るんだと思います。
 ところで、今回は初心者向けの投資必勝法を紹介したいと思っています。必勝法というと大げさですが、換言すると一番簡単な必勝テクニカル分析といったところでしょうか(笑)。用意するのは、26週移動平均線を入れた週足のチャートのみです。単純に、26週移動平均線が上回ったら買い、下回ったら売りというシステム売買になります。
 26週というのは半年なのですが、半年の平均値を上回ったら買い、下回ったら売り、単純なやり方と思うかもしれませんが、実際はそれで儲かってますよね。ただし、このやり方だと、一年間に何回も取引をしないため、短期間による売買の妙味は薄れますが、長期で投資を考えている人や先ほど言った投資依存症ではない方、および投資を初めてやってみるというそんな方には向いている、ということです。
 
 ただし、その際の銘柄選定にはある程度条件が必要です。そもそもこのやり方自体は、仕事の関係で話を聞いた人から僕も紹介されたのですが、自分で少し全銘柄みてやってみると、どうしてもうまくいくうまくいかないっていうのは分かれて発生してしまうんです。この場合の「うまくいかない」というのは、やり方としての結果が悪かったということではなくて、ようはトレンドの発生の仕方ですよね。元から上がりもしない企業の株というのは、このやり方をやっても、それほど利益が発生しないということです。
 ですから、銘柄を選ぶ際の基準、条件はまずはしぼらないとダメということなのですが、実は今、個別銘柄というのは、5つにしか分類できないんです。@三年間上昇している銘柄、A三年間下落してる銘柄、B2002年秋に底入れした銘柄、C2003年春に底入れした銘柄、D三年間もみ合いの銘柄、以上の5つです。 その中で、捨てるべき銘柄は、AとDになります。つまり、三年間下落し続ける
ような銘柄は、企業の内容がよくないから、これからも上がらないですし、三年間ももみ合っている銘柄は、動きがない以上、どうしようもないから早めに見切りをつける、ということです。他は@BCですが、2002年秋に底入れした銘柄はリストラ早期型であり、リストラが早く終わったため早めに底入れしています。そして、2003年春に底入れした銘柄というのは、日経平均連動型。つまり@BCいずれとも企業指標が上向いているということなので、2004年はそういう銘柄に投資するということです。
 もみ合いの銘柄をはずす理由は、もみ合いの銘柄では26週線のトレンドが生まれないためというのもあるのですが、ようするに上昇と下落という一つの大きな値動きのある銘柄ならこのやり方は有効ということですね。

 あと強いて覚えておいてほしいこととしては、1月の相場がその年の年間のトレンドを決めるということです。これは統計的にですが。
 例えば、円安円高ということであれば、1月に円高なら年間を通して円高、円安であれば円安であるという法則がなぜかあります(笑)。過去24年間において、この法則が外れたことはわずかに4回のみですから、かなり確率論的に言うと高いと思いますよね。
 これはNYダウでもそうで、過去20年間において、この法則に違反したのは、たった2回だけ。つまり、1月だと年間通して今が高い位置なのか安い位置なのかわからないので、1月は取引を避けるべきかもしれません。2月に下がり始めたら売り、上がり始めたら買い。要するに大きなトレンドに沿って相場をやることが、2004年のキーポイントとなると思います。

 今回は、「相場観」ということとは全く抜きにしてコラムを書きましたけど、ようは基本的な考え方の部分ですよね、ここらへんって。例えば、今回紹介したやり方にしても、実際はうちのサイトを毎日見に来てくれるような相場のセミプロみたいな方には向かないわけです。ただ、長期投資の基本のトレンドの見方がわかれば、それに短期的な動きを見るためのワンポイントを加えるだけなので、それだけでも今年の勝率って変わってくると思うんです。
 あと、誤解を招かないように言わせてもらうと、基本的に僕は職業的デイトレーダーの人のことは認めているんです。だから、短期じゃ絶対だめですよ、ということが言いたいわけではないんです。ただ、一般に仕事を持ちながら投資をやっている個人投資家の人もいるかと思うのですが、そういう人というのは、毎日相場の画面にかじりついて投資をやれるわけではないので、そういう人には短期投資で大きく儲けるというのは、現実的に無理があると思う、ということですね。
 いずれにしろ、短期でも長期でも儲けられれば投資としては成功だと思うのですが、まずは自分なりの投資のやり方を確立できるように頑張ってもらえればと思います。


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