2003/11/9

ドルコスト平均法とリスク分散(軽減)の関係

 

 今日は衆院選の選挙があり、僕もつい先ほど(10時くらい)行ってまいりました。今回の選挙は、『政権交代なるか!?』が問われる選挙だとか・・・。確かに、民主党と自由党の合併で、ようやく自民党に代わる政権の受け皿ができたような雰囲気ありますよね。
 昨日、日刊ゲンダイを駅のキオスクで買って読みながら家に帰ったんです。そうしたら、トップ記事がやっぱり選挙でしたね。ものすご〜く民主党を応援しておりました(笑)。ゲンダイは文章は面白いのですが、アンチ巨人のところとかあまりにもストレートで開けっぴろげなので、「大丈夫なのかな?!」って心配しちゃいますね(笑)。
 まぁそれはそれとして、早く選挙結果知りたいです(笑)。
  
 さて、最近金投資について書いていたせいか、別の投資のサイトで聞かれたことが一つあります。それは「金の純金積立はどうですか?」というものです。毎月1万円なり3千円なりで少しずつ定額購入していくアレですね。
 これは面白い質問だなって思いました。純金積立自体は、ようは地金が欲しいというニーズに立った上で、いきなり100万なにがしのお金なんて出せないから、少しずつ買っていくってだけなので、それに良し悪しもなにもないと思うのですが(ただ、お金があるなら今は1キロ単位で買ったほうが良いとアドバイスしました。積み立てはプレミアムが高すぎて手数料分お得ではないので)、純金積立に限らず、株でも積立ってありますし、ようは「一定金額で購入していくという戦略の是非を問われているもの」と考えれば、十分この質問には意味があると思います。

 もう一度、換言します。この質問は『株式投資をはじめとして、価格が動く商品で運用する場合、定期的に一定金額で買えばリスクが軽減されるのか?』というものです。でも、そういうことを本当に書いている本ってあるんですよね。中国の諺で「卵は一つのカゴに盛るな(分散投資のススメ)」という格言があるのですが、それを逆手にとって、一度に資金を投入したら危ないから少しずつ買っていきなさいという意味合いで使う本とか。ただ、それってどうなのかなぁって思います。資金管理の部分と定額購入をしていくというシステム戦略は分けて考えるようにしないと、正直いけないと思います。

 結論を書くと、リスクが軽減されるというのは、嘘ですよね。嘘が言いすぎだとするならば、「当たってません」と言うところでしょうか?例えば100万円もっていて、これでソニーの株式を買ったとすると、買い方の別には関係なく、これはソニーの株式の値動きのリスクを負っていることに他なりません。また、その一方では、ソニーの株価が上がると思っていれば、そこには期待リターンというものがあるはずですが、ソニーの株式リスクと期待リターンそのものが、買い方によって変わるわけではありません。
 もちろん、特定の銘柄を毎月、一定金額で購入し続けていれば、それだけ均衡したコストで持つことになるわけで、最高値で買ってしまうという心配はなくなります。でも、だからといって、特に有利になるというわけではないですよね。本当にある特定の銘柄について、その一定額を買うという意思があって、しかもその銘柄は期待リターンが高く、それだけの額を投資してもリスクはOKということであれば、何も分けて買う必要はありません。先に買ってしまえばいいことです。長期で持つというのであれば、別に毎月の購入金額が少しずつ違っていたとしても、それだけではリスクを分散したことにはならないです。その意味では、ドルコスト平均法というのは、一つの方便というか、気休めですよね(笑)。

 たとえば、社員の持ち株会を利用して株式を積み立てていったとします。でも、株価が大きく下がってしまったり、あるいは潰れた会社の持ち株会でも、それはドルコスト平均法に他ならないのですから。しかも、ドルコスト平均法は有利だと信じて、一つのものを買い続けていくと、結局は特定のものだけに投資することになってしまい、いわゆる集中投資に陥る危険性もあります。

 なんだかこういう風に書くと、積立とかドルコスト平均法自体を否定しているように思われるかもしれませんが、僕が言いたいのは「リスクは軽減されない」ということだけなんです。純金積立でもなんでもそうですけど、預貯金の積立と同じ感覚で貯蓄目的として毎月購入するというのは、意味があると思うのですが、利回りを期待した戦術としてはお粗末ということですね。毎月買っていくということと、持っている株が下がったからナンピンするというのは、まるで意味が違いますから、もしもそういう戦術を考えている人がいたら、なんで自分はそういう定額購入をする戦術を取るのかということを再確認してからやったほうが良いと思います。

 僕も荏原(6361)の株をドルコスト平均法のような買い方をして買っていますが、それは10年後くらいを見据えて、貯金のつもりでやっていますから、そういう投資と荏原の株が今すぐ上がるのを期待しての投資とは違うということです。まぁもちろん下がったら面白くはないですけどね(笑)。 

 

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