今、このサイトをみている皆さんが1番関心があるのは、やっぱり為替なんですかね。あるいは、株価?いずれにしても、為替はまだまだ円高いきそうな雰囲気があるし、株価もそろそろ調整安が出てくるのではないかという不安がある、と言ったところじゃないでしょうか。先日、新聞を見たら、何人かのアナリストの方が為替の年内までの予想レンジを出してましたが、円高のピークとなると100円〜105円という意見が大半でした。
そんな中、先週は日米首脳会談ということで、17日と18日ですけど、ブッシュさんが来日していろいろと話し合いをされていきましたが、個人的には来年に入ってのさらなる円高はあると思いますが、目先的には若干横ばいか113円〜115円くらいまでの円安はあると予想しています。ですから、巷が言っているような100円というのは、首脳会談が終わった今となっては、現実味が薄れてきたということですね。(と言っても、個人的には首脳会談前には105円くらいは一度にいくかもしれないって思ってましたけどね^^;まぁ年内は厳しいんじゃないでしょうか。)
5月23日にブッシュ・小泉会談が前回行われました。その時に行われた話なんですけど、それが今回とあまりムードが変わっていないんですよね。それは、なんで5月の話かというと、株の世界でヘッジファンドがキチガイみたいに日本株を買い始めたんです。それがあって、その5月の終わりにテキサスのクロフォード牧場で2人で話したんですね。
その話の内容は、日本では全然その後話が出ませんでした。なんでかというと、みんな情報が取れなかったからです。ところがアメリカ側の方は、財務省の高官がブリーフィングといって「こういう話が大体あったよ」って話をウォールストリートの連中にすぐ5月中にしたんです。で、慌てて日本株を買って注文を出しました。彼らは今まで日本の株をバカにしていたもんだから、日本経済のことを見てないんですよね。
これは為替に関しても同様です。日本銀行を中心としたアメリカの国債を買ってやるという、そういう姿勢、つまり為替の介入と言うとみんなドルだけ買っているように思うかもしれないですけど、あれはそうじゃなくて、買ったドルはキャッシュで持ってるわけにはいきませんから、必ず日本銀行はアメリカの国債を買うんです。そして、これがアメリカにとっては助かるということを、代々の大統領でそんなに評価した人っていないんです。日本が勝手にやってるんだからいいじゃないかってくらいな感じのものですね。でもそうじゃなくて、ブッシュさんは、今度の小泉さんが非常にうまく立ち回ったこともあって、これはアメリカにとっても国益であるということを評価したんです。これが5月のクロフォード牧場の話の流れです。
そして、その時に、今問題になっている中国の人民元についても共同して将来切り上げになるように、また切り上げが早く行われるように努力しようということが合意されました。ですから2つ。日本のドル買い介入で、市場から買ったドルでそれが具体的な形としてはアメリカの国債を買っているということ。それは、アメリカにとって国益である、ということを認めさせたのは小泉さんの功績だと思います。
ただ、中国は今固定相場できているのを、これを2008年が北京オリンピック、2010年には上海で万国博があります。で、北京オリンピックの1年か2年前、2006年くらいにはもう自由化しなきゃならない。それを少し早めて、今の固定制を上下動に少しするとかですね、何かその手の話を早くするように、中国側に押し付けようと、まぁそういう話です。これが5月の合意です。
これがブリーフィングという形でアメリカでウォールストリートの連中、ひいてはヘッジファンドの親玉たち、これに流れたので、日本という国に対するアメリカ側の色んな見方がここでガラッと変わったってことがはっきり立証されたわけです。それで、株を買ってきたんです。
日本とスリーチャイナ、EUの対米証券投資というデータがあるんですけど見たことってありますか?(僕もひょんなことから見る機会があったんで、普通の人じゃ見たことないかもしれませんが。)証券ですから、もちろん国債もあるし、株もあるんですけれども、それでみると、アメリカとヨーロッパが同列化しちゃってる関係で、フランスやイギリスともにアメリカに対する投資を去年ぐらいから激減してます。そして、その代わりに日本からの対米投資、あるいはスリーチャイナ(つまり中国・香港・台湾)これもアメリカ向けの投資が増えて、これでドルの経常収支赤字を抑えているわけです。つまり、日本はずっと貿易収支は黒字ですから、多く投資してもらうこともないのですが、そうじゃなくてアメリカの国債の場合には、半分近く外人からの投資ですから、海外からのドルの買いがないと貿易収支は大赤字でドルの値段は維持できません。
だから、あまり意味はありませんけど、アラブの王子様なんかのお金もアメリカから逃げ出しちゃった、ということがあって、日本、それから中国を含めたいわゆるスリーチャイナ、あと韓国などのアジア勢がアメリカの証券を買ってくれないとドルは急落してしまう、ということになります。これは今までアメリカは「どうぞ、ご勝手に」ということで、国としては意味は認めていなかったのですが、それを5月のクロフォード牧場で我々はちゃんと貿易収支はアメリカより稼いでいるかもしれないけど、それを上回る投資をあんたのところではやってるぞ、これをもし仮に日本がやめちゃうと、あなたの国の長期金利、債券の市場は買い手がいませんから、長期金利が急騰しちゃってアメリカの景気回復が『絵に書いた餅』になるぞ、ということを納得させました。
で、今回、この間行われたブッシュ−小泉会談では、これについては否定していません。じゃあ、そんなこと言ったって116円か117円のところで日本銀行が為替委譲してたけど、G7で壊れちゃって、111円まできて、今は109円じゃないか、いうことになりますが、これは、はっきり言ってしまえば、中国の人民元を切り上げさせようという努力が始まったので、そうすると、切り上げさせようというときに、日本だけドル買い介入してもいいっていうのは変だからできなかったわけですね。
僕がブッシュ−小泉会談で様子が変わってないと思ったのは、アメリカで日本からの日銀の介入に対してニューヨークの連銀がマーケットで介入する役を代わりに受けてやってるんです。こちらが寝てる時間に向こうが起きてるわけですから、その時マーケットの中でドルを買うためにはニューヨークの連銀に任せなくてはなりません。当然ニューヨークの連銀はアメリカの財務省に「ちょっとこれ、いいですか?」ということになりますから。
現在、アメリカの議会ではこれから5年間の間に28%くらい、大体3割人民元を切り上げるという案が出ています。もう議員の間では同調してそういう決議をすべきだというのが出ています。人民元の価値は現在、実力のわずかに5分の1です。これはなにも僕が言ったんじゃありません。世界銀行が購買力平価といって、為替でバスケットで買える値段はどうかということを世界中調べて、それで調べると人民元は今、1人民元15円ですけど、だいたい70円ぐらいが正しいということになるわけです。では70円、すぐに切り上げたらいいじゃないか、となるとそうはいきませんよね。日本の円だって360円だと安すぎると昔言われて、最後は80円になっちゃったわけですが、5年かかりました。そんなもんです。ですから、おそらく、5年か6年の間に3割くらいの人民元を切り上げ、となるのが自然な形、となるでしょう。
ということは、今の15円の3割、大体直近では20円くらいにはなるよと、こんな感じで見られたらいいと思います。それから、円とドルとの関係、これには説明が必要だと思います。実際、今の為替状態からすると、当面は日本のドル買いは支持されるはずです(理由は前述のとおりアメリカがドル買いを評価してるから)。ですから、最初に書いたように、年内は横ばいか緩やかな円安だと思っているわけなんですけど、その動きは決して「トレンド」ではありませんから、アメリカの財政赤字の悪化を受けて、どこかで崩れてくるはずです。日本一国だけでは、アメリカを支えられるわけありませんから。そうなると、どこかしらで、アメリカの国債は暴落、為替も超円高。そんなシナリオだって考えられる、ということですね。
よく日本が先かアメリカが先かって考えるんですけど、日本は内訳がどうであれ、黒字なわけですから、通貨の暴落はアメリカのが早いということですね。
あと、個人的にはそれほど詳しくはありませんが、中国株が安いから、中国株を買う。これはいいと思いますよ。為替が切り上げになるまで我慢して、それから切り上げられれば、5年間くらいで3倍くらいになる可能性があります。昭和39年にオリンピックをやった頃の日本、40年代に万博をやった頃の日本、まだ若くて、伸び盛りだった頃の日本、その時の人気株が中国にあるのを探して買えばいいんです。大体みんな8万円〜9万、そんなもんです。
商品の世界で有名なジム・ロジャースは21世紀は中国の時代だと言っています。19世紀はイギリス、20世紀はアメリカの世紀、そして今度は中国だと。だから、アメリカ株を買うんでも中国とのビジネスを沢山やっているところを買えばいい。
為替というのは、切り上げになるほど余力がある国を買うのがいいんです。つまり、ニクソンショック以降、360円が100何十円になるまでの間に、アメリカ人やイギリス人がいかに日本の株を買って儲けたか。為替でまず儲かりますよね?企業業績もいいから、必ず儲かるんです。だから、今先行して、中国について勉強してる人って偉いと思いますね。
この前上海に行った投資関係の友達から『ワン・ツー・スリー』って言葉を聞いたんです。何だよそれ?って聞いたら、『ワン』は上海市内で40階以上の高層ビルを作っている本数、ビルが1000本。今建築中です。で、他にも道路とか、色んなものを作ってる、で、その工事現場の数が上海市内で2万箇所ある。これが『ツー』。じゃあ、『スリー』は何ですか?建設労働者が300万人います。すごいですよね?(笑)。だから、日本株でも中国関連の株を探すことで、為替のうまみを得ることが出来るかもしれませんし、そのつもりで見ていると、老後の楽しみになってくるかもしれません(笑)。僕も少し中国株関連のサイトを探して勉強したいと思ってます(笑)。