2003/9/15今の為替相場について気になること最近、為替相場が面白いせめぎあいを見せてますよね。と、言いましても、一日に何円もの乱高下をしているわけではないのですが、115円〜116円のレンジになると、必ずといっていいほどの介入を繰り返しています。ですから、今はドル安(円高)の流れと、それを食い止める介入と、その両者の戦いということですね。個人的には、前から今年は円高になるということをここのコラムでも書いていたのですが、ここまで政府が介入を連続して入れるとは思っていなかったので、そういう意味では予想外の展開になっているともいえます。為替を読み解く上でいくつかの比較対象ってあると思うのですが、たとえば株価ですよね。日本の株価は、1989年のバブルをピークにきれいな山型を描いていますが、一万円を割れた去年の株価のとき、為替は130円とか120円くらいでした。ただ、これを1984年の同じ一万円のときの株価と比べたら、当時は250円の為替ですから、今の状態というのは、日本の実力(株価)に対して、かなりの円高であるという見方もできるわけです。もちろん、日本だけが貿易をやっているわけではありませんから、相対的にアメリカが悪くなったということは充分に言えますが、今の為替水準が決して円の実力だとは限らないということですよね。最近よく為替相場について聞かれます。「為替はこれからどうなるの?(円高いくの?円安行くの?)」から始まって、もっと普通に為替売買のやり方とか、ですね。為替がどうなるかについては、個人的にはまだまだ円高でみてますけど(一環してるので)、先日面白いことを言っているお客さんがいたので、紹介したいと思います。「為替はそんなに動きがないから、外国為替証拠金取引をやってみようと思ったんだよね」。これをどう思いますか?確かにこの一年くらいはそんなに動きはないですけど、僕にとって為替という商品はすごい値動きがある商品の代表だと思っているのですが。98年のときにはたった一年で147円(98.8)から101円(99.11)の円高になりましたし、他にも過去をさかのぼると、それくらいの値動きはよくしてるんですよね。そう考えると、近年の値動きのなさが異常なのであって、為替における5円とか10円とかの値動きというのは、「当たり前」の感覚がないとだめだと思うんです。今、為替は115円まで行くと、介入が警戒され(実際に介入されてもいるけど)戻されていますが、今月の二十日にはいよいよ総裁選ですから、票取りのために円高進行を今まで食い止めていたとしたら、それを契機に以降の相場は、介入なしで一度に円高にいく可能性もあります。あと来年は大統領選挙であることも考えると、為替を今のアメリカの状態でドル高にもっていくというのにも無理があると思います。為替は各国間の思惑でも動きますので、純粋な経済の強弱関係ではないと思います。「日本の製造業は114.90円が採算が取れるギリギリのラインだからそれ以上の円高はない」、とはよく聞く話ですが、その手の予想を翻して、極端なオーバーシュートした例というのはいくらでもあります。ですから、外貨をこれからやる人は少し注意してやられたほうがいいかもしれませんよね。今回のコラムはコラムというよりメモ書きみたいなものです。本当は為替のことじゃなくて別のことを書くつもりだったのですが、文章のまとまりが悪かったので、為替だけにまとめました。今株価が30%以上も値上がりした中で、株以外の投資主体に目を向けると、金融法人や投資信託は売り越しが続いています。個人セクターの買い越しに乗じて、投資信託にも新規資金が流入していると思われがちですが、実態はその逆で、投資信託の売買動向は、3月第一週から7月第三週まで、売り越しが続いています。本当は、こうした投資信託の値動きについても書きたかったのですが、今回は無理でした。ただ、投資信託の人気は株式市場の動向に半年程度、遅行すると言われますから、それを前提に考えますと、日経平均株価がこのまま上昇トレンドを描くようであれば、おそらくは10月〜11月近辺から、少しずつ投資信託人気が浮上してくると思います。(ただ、日経平均はこれから少し安くなるとみてるんですが・・・)