2002/12/1
ネット取引で何が変わったのか?2前回の続きになります。前回はネット取引が普及したコトによる影響を理解しながら売買をしていきましょう、ということで終わったのですが、今回は具体的にどのような形で影響を及ぼしているのかについて少し書きたいと思います。基本的に、今回は実際の株売買をやっている人にしかわからないと思いますので、知らない用語が連発してしまうことお許し下さい。さて、ネット取引となると、すぐにデイトレードが思い浮かぶと思うんですけど、実はネット売買をやっていても日計りのデイトレーダーは実はそんなに多くありません。というのも日中にパソコンにかじりついていられる人は自営業者などにごく限られるからです。そのためネット取引をしている人たちのほとんどはデイトレーダーではなく、数日もしくは数週間をかけて株を売買していると見て良いと思います。ところが、よく値段の動きを見ていると、少数なはずのデイトレーダー、もしくはスゥイングトレードの売買が、株価に与える影響は大きかったりします。それは、彼らは当然日々板情報を見ながら売買しているからで、自分では意識しなくても価格の決定力をもつからです。そして、特にそれが通常投資に影響するのは、寄りつきから一時間くらいの間です。この一時間の間、通常投資の人たちは証券会社の営業マンたちと電話でやりとりしながら、自分が狙った銘柄に買いを入れていくのが普通で、米国市場が急騰した日などは、当然気合いが入り、その日は日本株も絶対高いと見て積極的に買いを入れる。どうしても買いたい場合には成り行きで買ったりもします。しかし、こんなやり方が通用する時代は終わりました。ネット取引の普及がそれを許さなくなっているんです。成り行き買いができなくなったわけではなく、従来どおりできるんだけど、非常にリスクが高くなっている、ということです。指し値で買ったとしても、寄り付きでの買いはリスクが高い。いわゆる「寄り付き天井」となるケースが多いからです。相場には時々、「今日はまず間違いなく高い」と思える日があります。ところがそんな時に限って、見込みはずれの動きになることが多いです。寄り付きこそ高く始まるものの、その後次第にダレて、最悪の場合マイナスで終わってしまう、そういうケースですね。寄り付きが天井にならず、さらに上がったとしても、午前10時頃までにその日の天井を打ってしまうことが非常に多い。その背景にあるのは、ネット取引をしている投資家たちによる利益確定売りです。通常取引の人たちが出す買い注文に、売りをぶつけてしっかりと利益を確保するわけですね。要するに、通常投資の人は寄り付きから一時間くらいの間にカモになりやすいわけで、今はその点に配慮した投資が避けられなくなった、というわけなんです。ですから、これからネット取引の普及によって、寄り付きから一時間ほどは(少なくとも30分ほどは)買いを見送り、様子を見て参入するということが必要になってくるんではないでしょうか。結局、投資というのは買ったモノ(銘柄)が上がるか下がるかだけですから、その日に下がったとしても、最終的に上がってくれれば問題がないわけなんですけど、では少しでも良いところで買いたいとか少しでもその日のうちに利益を出したい、といった場合、そういったことを最低限知って売買に参加するべきだとは思いますね。今回は実際に株などの売買をしている人にしかわからないマニアックなことを書きましたが、もしも参考にできる人がいたらしてもらえたらと思います。